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すっぽんを使った薬膳スープ

項羽が飲んだすっぽんの薬膳スープ

すっぽん料理として最も有名ものといえば、すっぽん鍋です。これに刺し身や唐揚げなどが続きますが、すっぽんのスープも絶品であることをご存知ですか?
すっぽんを煮込んだスープは、すっぽんの旨味とコラーゲンがたっぷり詰まっていてとても美味しいと海外でも人気です。

フランス料理にもすっぽんのスープがありますが、今回注目したいのはお隣の国・中国で作られたすっぽんの薬膳スープです。すっぽんと薬膳のコンビというと、とても体に良さそうですよね。

中国では昔からすっぽんを食べる習慣があり、貴重なタンパク源として珍重されていました。最古の薬学書にもすっぽんが漢方薬として記載されているくらい、体に良いものだと認識していたようです。

すっぽんの薬膳スープが歴史の中に登場するのは、紀元前200年頃の「項羽と劉邦の戦い」のときのこと。これから戦いに出向く覇王・項羽のために盧美人がすっぽんと烏骨鶏のスープを作ったとされています。烏骨鶏も中国では昔から栄養の宝庫として珍重されていた食材で、薬膳には欠かせないものだったそうです。栄養たっぷりのすっぽんと烏骨鶏のエキスが溶け出したスープは、味もさることながらとても精力がつきそうですね。
これから戦に向かう愛する人のために作られた栄養たっぷりのこの薬膳スープは、現在も「覇王別姫鍋」として愛され続けています。

すっぽんを使った薬膳スープいろいろ

すっぽんを使った薬膳スープには、前出の「覇王別姫鍋」のほかにもさまざまなものがあります。すっぽんの薬膳スープはすっぽんの旨味がつまっていることに加え、美容や健康に良いため人気が高いようで、日本でも中国薬膳のお店などで味わうことができます。

薬膳は体に良いとされる食材や生薬を用いた料理のことですが、実際にはすっぽん以外にどんなものが入っているのでしょうか。人によって様々ですが、ネギや生姜など馴染み深い食材のほか、ニッキや八角、棗、クコの実、陳皮などを使用することもあります。
すっぽんは川で育つ生物なので、もともと臭みがある食材です。そのため、ネギや生姜などの薬味や複雑な香りを楽しむことができる生薬と相性がいいのかもしれませんね。

日本人向けの料理としてにんにくや生姜、唐辛子、醤油などを用いて、しいたけやれんこん、ハトムギ、豆腐などの具材をすっぽんスープで煮込むレシピなどもあります。最近はネット通販などでも、すっぽんをじっくり煮込んだスープを缶詰やパウチにして販売しているお店もあるので、「薬膳の香りが強いものは苦手」という人はこういったレシピを参考に自分で作ってみるのもいいのではないでしょうか。

栄養豊富なすっぽんと体に良い薬膳。薬膳スープは、体を健やかな状態に導いてくれるこの2つの食材を一緒に摂ることができる体に嬉しいすっぽん料理です。「最近疲れやすい」「元気がでない」といった人はもちろん、いつも健やかで美しくありたい人も機会があればぜひ一度試してみてくださいね。

すっぽんと薬膳の力で美味しく元気に!

すっぽんの旨味がたっぷり詰まったスープに、生薬や体に良い食材を加えて作る薬膳スープは、美味しいだけでなく体も喜ぶすっぽん料理です。薬膳にはねぎや生姜をはじめ香りが強いものを使用することが多いので、すっぽんのニオイが苦手という人でも美味しく食べることができますよ。
すっぽんエキスと薬膳の力が詰まったスープで、美味しく健やかな毎日を目指しましょう。

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