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国内で有名なすっぽんの産地はどこ?

国産のすっぽん産地はどこが有名?

国内で最も有名なすっぽんの産地といえば、静岡県浜名湖です。浜名湖は、100年も前からすっぽんの養殖が行われているまさに一大すっぽん産地。その生産量は他の地域を抜いて日本一に輝いています。
農林水産省の統計によると、すっぽんの生産量は静岡県の次に大分、長崎、佐賀、鹿児島、熊本などの九州地方が続きます。すっぽんは温暖な気候を好むため、気温が高い九州地方でも養殖が盛んに行われているのです。

すっぽんの産地を知るためには、天然物も数に入れないといけないのでは?と思うかもしれませんね。しかし、天然ものは数が少ないため手に入りにくくなっています。

また、天然のすっぽんには独特の臭みやくせがあります。
すっぽんは、もともと本州南部や四国、九州といった温暖な気候の川に住んでいます。川で育った川魚には独特のにおいがありますよね。これと同じように、川で育ったすっぽんにも泥臭いにおいがあるのです。
しかし養殖のすっぽんは水質や餌をしっかりと管理し育てられているため、天然物よりも臭みやくせが少ないという特徴があります。

こういったことから、現在では私達が口にするすっぽんのほとんどは養殖のものとなっています。そのため、「すっぽんの産地=養殖によるすっぽんの生産量が多い場所」ということになるのです。

では、国内の有名すっぽん産地の生産量や養殖方法などについても見てみましょう。

歴史あるすっぽん産地-浜名湖-

農林水産省の統計によると、日本一のすっぽん生産地である静岡県では、年間64万トンものすっぽんが生産されています。

静岡県浜名湖ですっぽんの養殖が行われるようになったのは、約100年前のこと。明治33年、うなぎや鯉を取り扱う川魚商がすっぽんの養殖を始めたのが、浜名湖でおけるすっぽん養殖の始まりです。
当時、まだすっぽんの市場規模は大きくなかったものの、浜名湖で盛んに行われていたうなぎの養殖も合わせて行うことでうまく事業を拡大させることができました。

浜名湖周辺の温暖な気候は、すっぽんの養殖に適しています。さらに、この地域は「うなぎの餌となる蚕蛹も入手しやすい」「うなぎの幼魚が多く獲れる」「大阪や東京などの消費地へのアクセスが良い」というメリットをもっています。そのため、すっぽんとうなぎを並行して養殖するにはぴったりの土地だったのでしょう。

次第にすっぽんは、美容や健康に効果的な食材として知られるようになり人気を博していきます。
1980年代になると、すっぽんの養殖は全国で行われるようになり、浜名湖以外にも九州や広島、京都など全国各地で行われるようになりました。

そのほかの産地

現在、静岡県に続いてすっぽんの生産量が多いのが、大分県です。大分県の由布市では、1980年代頃からすっぽんの養殖が奨励されています。

由布市が使用しているのは、温泉熱を使ってすっぽんを育成する「加温養殖」です。水温を高く保つことで冬眠をさせず、通常3~4年かかる育成期間を1年に短縮することができます。また、通常すっぽんは冬眠することで一時的に脂肪が大きく落ちるため、旬は冬眠前の時期とされています。しかし、この方法で育てるとすっぽんは冬眠しないため、旬の時期以外でもいつでも美味しくすっぽんを食べることができます。

これに対し、自然に近い環境で冬眠させながらすっぽんを育てる「露地養殖」という方法もあります。これは昔からある養殖方法で、浜名湖の養殖場でも採用されています。育成に時間はかかりますが、旬の時期には天然に近くうまみの強いすっぽんに育ちます。

浜名湖のある静岡県や大分県・長崎県などの九州のほかに、京都や広島、沖縄などでもすっぽんの養殖は行われています。歴史ある有名な養殖場はもちろん、新しい養殖場でも水質や餌、飼育環境にこだわったところでは質の良いすっぽんが育てられています。より良いすっぽんを探すなら、産地はもちろん養殖場について情報を集めてみるのもおすすめです。

すっぽんを選ぶときは産地をチェックしよう!

日本一のすっぽん生産地として有名なのは、浜名湖です。100年以上前からすっぽんの養殖を行っている養殖場もあり、日本で最も多くのすっぽんを生産しています。また、大分県や長崎県もすっぽん産地として有名な場所です。
どこのすっぽんが良いか迷ったら、まずはこういった有名産地のものを選んでみるのもいいでしょう。

より質の良いすっぽんを探したいなら、養殖場のサイトなどで水質や飼育環境などこだわりをチェックするといいですよ。質の良いすっぽんを選んで、美味しいすっぽん料理を楽しみましょう。

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