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コラーゲンとゼラチンは何が違うの?

化粧品や美容液、そしてさまざまな食品にも使用されているコラーゲン。肌のハリや弾力に効果的だと人気です。
このコラーゲンは、実はゼリーなどの料理に使われているゼラチンと同じ材料からできているものなのです。
では、コラーゲンとゼラチンの違いは一体何なのでしょうか。

コラーゲンってどんなもの?

コラーゲンは、動物の皮や骨など体を構成するタンパク質の一種です。皮の弾力性や骨の柔軟性などを保つ役割をしています。
牛や豚、魚などの皮や鱗のほか、すっぽんのエンペラ部分にも多く含まれています。

コラーゲンは、人間の肌の中にも存在しています。
細胞と細胞の間を満たす細胞間脂質の一つで、弾力のある繊維状の成分です。ベッドのスプリングのように張り巡らされ、肌のハリや弾力、うるおいを維持します。
肌の奥にある真皮の70%を占めているため、これが減少すると肌がしぼみ、たるんでしまいます。
コラーゲンは、年齢を重ねるごとに減少し、20歳を過ぎた頃から大きく減っていくため、肌のハリや弾力を保つためには積極的に補給していくことが必要です。

ゼラチンはコラーゲンからできる

コラーゲンは動物の体内で、アミノ酸が繋がった鎖でできた3重のらせん構造で存在しています。繊維状の成分なので水に溶けず、分子が大きいためこのままでは体内に吸収することができません。

しかし、コラーゲンは加熱すると、3重らせん構造が分解されてアミノ酸の鎖がバラバラの状態になります。すると、温水に溶けるようになるのです。
さらに、分解されたコラーゲンは、分子が小さいので体内に吸収しやすくなります。
コラーゲンを加熱し、水に溶け吸収しやすくなるように性質を変えたもの。これがゼラチンです。

ゼラチンは、温水に溶けやすい・体内に吸収しやすいといった性質のほかに、お湯に溶かして冷やすことで水分と一緒に固まるという性質を持っています。
この性質を活かして作る料理が、ゼリーやにこごりです。ゼラチンは、ゼリーやにこごりのあのプルプルとした食感を作り出します。

ゼラチンをさらに加工すると

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ゼラチンにさらに熱を加えたり酵素などで処理することで、ゼラチンよりも分子量が小さいコラーゲンペプチドへと変わります。
コラーゲンペプチドは、水にもよく溶けるため冷たいものにも混ぜることができます。また、ゼラチンよりも分子量が小さくなっているため、体内への吸収率がさらにアップします。

コラーゲンの中でも、すっぽんのエンペラ部分をはじめとした魚コラーゲンは、もともとこの分子量が少ないコラーゲンペプチドの状態なので、体内にとても吸収しやすいコラーゲンなのです。

化粧品や健康食品には、このコラーゲンペプチドの状態で使用されることが多くなっています。

コラーゲンとゼラチンの違い

ゼラチンはコラーゲンからできていることがわかりましたが、コラーゲンとゼラチンは何が違うのでしょうか。その違いをわかりやすくまとめてみました。

コラーゲンとゼラチンの違い

分子の大きさ 溶けやすさ 体内への吸収率
コラーゲン 大きい 溶けない 低い
ゼラチン 小さい お湯に溶けるが冷水には溶けにくい 高い

コラーゲンとゼラチンは、分子の大きさや溶けやすさ、吸収率に大きく違いがあります。
ゼラチンは、コラーゲンを扱いやすく、そして吸収しやすく加工したものだと言えます。

肌にはコラーゲンが必要だから、「コラーゲンのまま摂る方がいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、食べたコラーゲンがそのまま吸収されるわけではありません。体内に吸収するためには、一度アミノ酸やコラーゲンペプチドの状態まで分解する必要があるのです。
そのため、食べる段階でコラーゲンの分子を小さくしておくと、分解する時間が短くなり、吸収率がアップするのです。

ゼラチンは、すでにコラーゲンの分子を小さくしたもので、吸収率が高い状態です。粉末コラーゲンなどの多くに使われているコラーゲンペプチドは、ゼラチンよりもさらに吸収率が高いため、コラーゲンをしっかりと摂りたいときにおすすめです。

コラーゲンを摂りたいときはゼラチンを食べてもいいの?

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コラーゲンを補うためには、良質なコラーゲンをたっぷりと含んだすっぽんや、手羽先、豚足などコラーゲンを多く含む食品を日常に取り入れるのも効果的です。しかし、こういった食品は価格が高かったり調理に手間がかかることも。そのため、毎日続けて食べることはなかなか難しいものです。

では、手軽に毎日コラーゲンを補うにはどうしたらいいのでしょうか。

毎日手軽にコラーゲンを摂るには、ゼリーなどのゼラチンで作られたものを食べるのがおすすめです。ゼリーのほか、グミもゼラチンを使ったお菓子です。小腹が空いた時、お菓子を食べたい時にグミを選ぶと、気軽にコラーゲンを摂ることができます。
ただ、ゼリーやグミなどのお菓子は砂糖が多く入っているため、カロリーがあります。それ自体のカロリーはそれほど高くありませんが、たくさん食べ過ぎるとカロリーの摂りすぎになってしまいます。

コラーゲンをたくさん摂りたいけれど、カロリーは抑えたいという場合は、サプリや健康食品でコラーゲンを摂るようにしましょう。

まとめ

コラーゲンは、そのままでは水に溶けにくく体内への吸収率も良くないため、分解して分子を小さくします。コラーゲンを加熱して、分子を小さくしたものがゼラチン、さらに分子を小さくしたものが、コラーゲンペプチドです。
コラーゲンをより扱いやすく、吸収しやすくしたものがゼラチンということですね。

元は同じものなので、コラーゲンを摂りたいときはゼラチンを選んでも構いません。吸収率こそ違いますが、サプリや健康食品に加えてゼラチンが入った食品を日常に取り入れるのもおすすめですよ。

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